2009年01月08日

白板症と偏平苔癬のまざったもの?と言われてますが、はっきりした答えが知りたいです。5

 はじめまして。どうしても心配なので相談いたします。
 私は先月内科に行くと尿に糖がおりており血糖値をはかると290もありヘモグロビンが8もありました。今は食生活を変えただけで血糖値は落ち着き正常になりヘモグロビンはまだ高いものの少しずつおちてきています。
 で、長らく気づかないまま血糖値が高かったせいなのかそれで免疫の低下かわかりませんが半年くらい前から唇と前歯下の歯肉部分と下歯の奥歯の歯肉部分からその下にかけて白い膜みたいなのがあります。別に痛くもかゆくもないのですが・・・
 唇は膜というよりカビみたいな感じでまだらにあります。
 皮膚科に行くとカンジタの菌はなく、歯科に行くと強く磨きすぎとだけ言われ、先日は口腔外科にも行きましたが白板症と偏平苔癬のまざったもの?とか言われそれに対しての治療はなにも行われず歯の掃除をこれからしていきますと満足のいく回答は得られませんでした。
 色々調べていると白板症は前癌の症状だとも書いてあったし不安です。
 こういう症状は口腔外科でいいのでしょうか?どんな結果にしろはっきりとした答えが知りたいです。いま私は喫煙者ですがやはり禁煙もしたほうがいいでしょうか?
 よろしくお願い致します。

 安原歯科医院の安原豊人です。
 口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)は臨床的に多彩な所見を呈する難治性の慢性炎症性疾患で、発赤を伴ったレース状の白色病変を示すものが多く、30〜50歳くらいの女性に多い疾患です。
 経過は慢性で非常に長く、1〜10年のものあります。びらん性潰瘍を形成すると接触痛が強くなり、特に辛味食品に刺激されて強い痛みを訴えるようになります。
 完全な治療法はありませんが、重症例では副腎皮質ホルモンの全身投与を短期間おこないます。大部分の症例には副腎皮質ホルモンを含む軟膏の局所塗布が有効です。
 そのほか、抗アレルギー剤、ビタミン剤、精神安定剤、強肝剤、漢方薬などが補助的に使われます。きわめて慢性に経過し、一度症状が軽快しても再発することが多いものです。普段は、辛味料など刺激物を避けたほうが良いでしょう。
 患者さんの多くは、癌を心配し精神的に不安定になることがよくあります。癌との関係は否定的とする考えと前癌状態に属するとする考えがあります。
 一方の、白板症(ハクバンショウ)ですが、白板症というものは、粘膜に生ずる白色ないし灰白色の角化性病変で、摩擦によって除去できないものをいいます。
 粘膜上皮の角化異常によって生じた白板状病変で、原因には慢性の機械的刺激、化学的刺激、喫煙、ビタミンA欠乏などがあげられますが、大部分は原因不明なものです。自覚症状に乏しく疼痛はなく、摩擦によっても白斑は剥離しないものです。
 白板症の根治的な治療法としては外科療法が推奨されます。小範囲のものはレーザーや、凍結外科などで切除が行われます。しかし、広範囲な白板症や、多発性のものでは機能障害を起こすことが多いため、経過観察を行い、悪性化の可能性のある場合だけ治療を行うことも普通です。
 白板症の悪性化については、報告書や人種によっても異なり、悪性化頻度は0.13〜17.5%まであり、本邦では、一般に10%以下と考えられています。
 舌の側縁にできたものが最も癌化が多いといわれていますが、あまりご心配せずにご担当の口腔外科の先生の判断にお任せして間違い無いと考えます。確定診断はやはり、病理組織検査が必要です。さらに定期検診をお受けになることをお勧めいたします。もちろん、糖尿病のコントロールと禁煙をお勧めいたします。


お問い合わせは
安原歯科医院(歯科口腔外科・矯正歯科・小児歯科・歯科)
安原豊人(日本口腔外科学会認定 口腔外科専門医)
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