2008年07月13日

前歯が欠けたため歯科に行ったところ、レントゲンで歯根の右寄りの先にブドウをくっ付けたような境界がはっきりした黒い影がありました。5

 前歯(左1番前)が欠けたため歯科に行ったところ、レントゲンで歯根の右寄りの先にブドウをくっ付けたような境界がはっきりした黒い影がありました。
 先生は「この歯の神経は死んでるだろう」とのことで麻酔なしで削ったところ激痛がしたので麻酔をしてから神経を取る治療をしました。
 その後、根管治療を二回したのですが初回から膿もなにも出ていないらしく、次回根管充鎮をする予定です。
 結局レントゲンに写っている根先の黒い影は、膿ではなくなんなのかが不安でしたので先生に伺うと「根先性歯周炎のようなものでしょう」と仰ってました。
 自分なりに調べたところ根先性歯周炎とは過去に神経を抜いた歯や、虫歯が進んで神経が死んだ歯に起こる疾患らしいのですが、今治療中の歯は虫歯はあったものの過去に治療したことはなく、また痛みも今までありませんでしたし神経も生きていました。
 そこで質問なのですが、
 1.根先性歯周炎に侵されている歯でも神経が生きていることがあるのでしょうか?
 2.膿が出なかったということはレントゲンに写っている黒いブドウ型の丸い影は膿ではなくなんなのか?
 3.根先性歯周炎ではない場合、他にどのような疾患が疑われるのか?
 4.二年前にその歯のとなりを治療したが、その時は影がなかったのか何も言われなかったのですが、二年ほどでブドウのような大きさの病巣が写るようになるのでしょうか?
 悪いもの(癌)等だったらどうしようと不安で不安でたまりません。
 お忙しいと思いますがどうぞ宜しくお願い致します。

 安原歯科医院の安原豊人です。
 部位からみて、正中口蓋嚢胞や鼻口蓋管嚢胞(切歯管嚢胞)の可能性が考えられます。切歯管嚢胞(鼻口蓋管嚢胞)は、鼻口蓋管の残存上皮に由来する嚢胞で、上顎中切歯後方の口蓋部骨内に発生するものです。
 嚢胞の発生部位により、前歯部の歯肉唇移行部に腫脹をきたすものと、口蓋に腫脹をきたすものがありますが、小さいものでは無症状です。大きくなると腫瘍部の骨の吸収程度により、骨様硬のものから波動を触れるものもあります。X線撮影で偶然発見されることも多いですが、感染によりその存在に気付くこともあります。単純X線撮影で診断は容易です。治療は、通常は手術で、唇側から摘出しますが、存在部位により、口蓋側から摘出することもあります。通常は全摘出手術が行われます。
 全摘出できれば予後は良好で、再発することはありません。とくに難しい手術というわけでもありません。お近くの口腔外科を受診されご相談されることをお勧めいたします。


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