2008年04月19日

2歳10ヵ月の娘です。上唇小帯と舌小帯、どちらもすぐに切除を薦められました。5

 先日、2歳10ヵ月の娘をフッ素塗布の為口腔外科に連れて行ったところ、上唇小帯が長くて隙っ歯になると指摘され、同時に舌小帯の異常があると言われ、どちらもすぐに手術して切ることを薦められました。
 現在、上前歯は少しだけ隙間があります。舌は前に出すと指摘された通りハート型に変形します。今まで発音に特に問題を感じたことはありません。
 どちらも軽度だと言われ、手術も10分ほどで終わると言われましたが、上唇小帯は永久歯が生え始める頃まで待った方がいいのか迷っています。舌小帯の方は本当は話し始める前に切るべきだったと言われ、後はそれほど差は無いといわれました。
 どちらも切らなければどうにもならない、子供のことを思うなら可愛そうがらずに切るべきだ。と断言されてまずは上唇小帯切除の予約を入れてしまったのですが、他の口腔外科にも診てもらって意見を聞いたほうが良いように思えてご連絡しました。
 ご意見お願い致します。

 安原歯科医院の安原豊人です。
 ご担当の先生のご判断で間違いないと思われますが、上唇小帯は、口腔の発育とともに、形態、位置、大きさに変化が見られるといわれています。新生児期においては多くのものが切歯乳頭まで続いていますが、歯槽突起に骨の添加が起こり、歯槽骨が高くなるにしたがって付着部位が徐々に移動していくのが普通です。この変化は永久歯列の完成する12歳ごろまで続きます。
 上唇小帯の異常とは、永久歯列が完成する時期になっても小帯の付着部位が歯間乳頭部にあるものをいい、これによって正中離開、歯肉外傷の誘発の原因となることがあります。小帯がブラッシング時の妨げになって、痛むようなことがあれば早期に切除されることをお勧めいたします。麻酔は、ごく少量を小帯周囲に浸潤麻酔で行います。局所麻酔で十分可能です。切除の程度にもよりますが、腫れはほとんど無いのが普通です。当院ではレーザーにて切除を行うことも多く、出血もほとんどありません。後戻り防止のために数糸縫合することもあります。
  舌小帯強直症は、臨床でもよく見られ、舌小帯の短縮により舌の運動が制限され、その程度にもよりますが、授乳困難、言語障害、舌突出癖、咀嚼障害などの原因になるといわれています。
 舌小帯強直症は、望月らの分類によると、
 1度:十分開口させ、舌尖を挙上しても口蓋に届かないもの。舌尖がくびれて二つにみえるもの。
 2度:舌尖を挙上しても、咬合平面よりわずかにしかあがらないもの。
 3度:舌尖をほとんど挙上し得ないもの。
 に分類されます。
 また、舌小帯強直症には、小帯が挙上訓練により伸展する粘膜性のタイプと伸展しない太い線維性のタイプがあります。
 舌小帯切除手術(小帯伸展術)は、舌の運動障害や構音障害の有無によって実施されます。成人の場合は特に、術前の挙上訓練と瘢痕による強直を防止するために術後の挙上訓練が必要です。
 舌小帯切除により、舌尖の挙上が可能になり、運動範囲は広くなります。発音障害については3〜4歳までに行えば、自然治癒も考えられます。絶対しなければいけない手術ではありませんが、お子様にとって、それ程侵襲の大きな手術でもないので、ご担当の先生の言われるように手術をお受けになることをお勧めいたします。


お問い合わせは
安原歯科医院(歯科口腔外科・矯正歯科・小児歯科・歯科)
安原豊人(日本口腔外科学会認定 口腔外科専門医)
安原美香(日本矯正歯科学会認定医)
〒673-0033 兵庫県明石市林崎町2-1-10
山陽電鉄「林崎松江海岸駅」より徒歩6分・JR「西明石駅」より、タクシーで約5分
駐車場あり…18台完備(医院裏12台・向かい6台)
ご予約・歯とあごの健康相談:TEL. 078-926-3511
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