2007年11月12日

噛み合わせが深く矯正を考えています。矯正期間を縮めるために、インプラント矯正とコルチコトミーという方法があると聞きました。これは両方を併用できるのでしょうか。5

 はじめまして。
 噛み合わせが深く、正面から下の前歯が見えないぐらいですが、正常な噛み合わせになるように矯正をしたいと考えています。
 矯正期間を縮めるために、インプラント矯正とコルチコトミーという方法があると聞きました。これは両方を併用できるのでしょうか。
 どちらか一方を選択するなら、デメリットの少ないのはどちらでしょうか。また、矯正が早く終わるのはどちらでしょうか。
 どうぞよろしくお願いします。

 安原歯科医院の安原豊人です。
 矯正の治療期間を短縮する方法には、コルチコトミーとインプラント矯正が考えられます。
 コルチコトミーは、外科手術により歯ぐきの下の骨に切れ込みを入れることで歯の移動を早くする治療法です。ブラケットを装着する前に歯茎の手術を施し、歯茎の骨の代謝を促進して歯の動くスピード を早くします。この方法なら、ブラケットをつける動的期間を短縮する事が可能であるといわれています。
 インプラント矯正は、矯正用に開発されたインプラントを骨に埋入し、これを固定源として歯の移動を行います。
 絶対的な固定源を得ることで、・治療期間の短縮、・非抜歯の可能性が拡大、ヘッドギヤーなど患者さんの協力を必要とする顎外装置はいらなくなる等の利点があります。
 もちろん、症例によって両方の方法を併用することは可能です。インプラント矯正かコルチコトミーかという問題ではなくて、その方法を行う必要があるかどうかです。
 症例によっては、全くコルチコトミーやインプラント矯正の必要のない場合もあると思いますので、ご担当の矯正医の診断を受けて下さい。
 当院では、コルチコトミーによる矯正治療は現在おこなっておりませんが、それ自体は古くからある方法で危険なものではありません。術後の腫れ、手術後歯肉退縮(歯ぐきが下がる)が起こることがある可能性を御理解頂ければ問題はないと思います。
 インプラント矯正は、手術侵襲が非常に小さいので、歯茎に対するダメージやインプラントの違和感などのデメリットより、インプラント併用による期間の短縮や顎外装置がいらなくなる等のメリットのほうが大きいと思います。手術時間も当院では5分程度です。
 少し専門的になりますが、どちらかというと矯正用インプラントを併用する目的は、矯正医にとっては、期間短縮目的ではなく、従来の方法では動いて欲しくない歯まで動いてしまったり、不可能であったようなことが、インプラントを固定源にすることによって思いどおりにコントロールすることができるようになり、治療の幅が広がったという感覚なのです。
 このあたりは矯正医によって見解が異なりますので、実際の担当医とよく相談するのが良いでしょう。
 判断はあなた様の歯並びの状況によって異なりますので、これも実際の担当医とよく相談して決められることをお勧めいたします。
 矯正治療は、ほぼ全ての方が始めてのことであり、人生で一度しか行わない物です。くれぐれも後悔の無いように信頼できる専門医を見つけてすばらしい笑顔を手に入れて下さい!


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安原歯科医院(歯科口腔外科・矯正歯科・小児歯科・歯科)
安原豊人(日本口腔外科学会認定 口腔外科専門医)
安原美香(日本矯正歯科学会認定医)
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