2005年08月04日

昨年(2004年秋頃)からの口角炎が繰り返し再発しています。悪化している時は、口角炎の他、唇の皮膚もめくれてくる状態になっています。口紅も塗れません。何か良い治療や薬はありますか?

 はじめまして。
 昨年(2004年秋頃)からの口角炎が繰り返し再発しています。
 皮膚科2件をたずねましたが、両病院とも<内服>ビタミンB、ビタミンE<塗り薬>アルメタ軟膏、コンベック といった薬を処方されました。
 全くよくなりません。
 悪化している時は、口角炎の他、唇の皮膚もめくれてくる状態になっています。
 口紅も塗れません。
 何か良い治療や薬はありますか?
 よろしくお願いします。

 安原歯科医院の安原豊人です。
 口角炎とは、さまざまな原因によって、口角部の亀裂、びらん、潰瘍、または痂皮(かさぶた)を形成する非特異的な炎症性疾患です。
 原因には、レンサ球菌やブドウ球菌、カンデイダなどの真菌が原因である場合と、ビタミンB2、B6、ニコチン酸などのビタミン欠乏による場合、唾液の性質や機械的損傷による局所原因説などがあります。
 いずれにせよ、全身的および局所的原因によって、口角部に細菌または、真菌の生存に好適な条件が与えられた時に発症すると考えられています。
 小児の口角炎では、ブドウ球菌ないし連鎖状球菌の感染が、成人の口角炎では全身的ないし、局所的な原因によるカンジダの感染が関係することが多いといわれています。
 全身的な要因としては糖尿病、鉄欠乏性貧血、悪性貧血、ステロイド剤ないし抗生物質の長期投与など、一般にビタミンB群の欠乏をきたす疾患が誘因になります。
 局所的な要因としては、流涎の増加、口腔乾燥症、咬合低位による口角部のしわ、まれに口唇瘻が存在する(難治性の場合その切除が必要になる)などです。
 治療は対症的にビタミン剤と、また副腎皮質ステロイド入り軟膏が主流ですが、逆に、あまりにも長期に薬のみ塗っておくと悪化することもあります。
 薬の塗りすぎが物理的刺激になって口角炎を起こす例もあるといわれます。
 細菌検査にて、カンジダが証明されれば抗真菌外用剤、細菌性のものには抗生物質含有副腎皮質ホルモン軟膏の1日数回の外用が有効です。
 また、アトピー性皮膚炎が原因の口唇病変も考えられます。
 上下口唇および口唇の周囲の皮膚に、乾燥、亀裂、鱗屑(皮めくれ)を認め、またしばしば、口唇に斑点状の色素沈着や口唇からそ
の周囲の皮膚にかけて、びまん性の色素沈着をみます。
 かゆみはあまりありません。
 口角部では乾燥がひどくなると、亀裂を生じ口角びらん(口角炎)の状態になります。
 なめない、拭いすぎない、室内を乾燥させ過ぎないことなども重要です。
 皮膚科、あるいは耳鼻科、口腔外科にてご相談され、原因を除去することが大切です。


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